トラムの写真を撮りたくて、堅尼地城總站(Kennedy Town Terminus)行きのトラムに乗車。
観光客御用達、2階先頭の対面座席には南米系の先客が1人。他はガラガラなのに、わざわざ向かいに座るのは申し訳ない気がしてちょっとためらっていると、カメラをぶら下げている私と夫に気づいて、どうぞこちらへと。彼は私の一眼レフより上位の機種を持っていて、鞄もカメラ専用でレンズとかたくさん入ってそうなのをお持ちで。本格的にカメラが趣味の人みたい。
しばらくすると、彼がブロワー(レンズの埃とかを吹き飛ばすやつ)を鞄から出し、私のカメラを貸して、と。ちょっと気になったので、とパフパフやってキレイにしてくれました。
こういうの↓
私はブロワーなんて持参しておらず、旅先で(自宅でも)手入れなんてほとんどしない。カメラも専用ケースは使わず、普通の鞄に突っ込んで持ち運び。彼のブロワーは本格的なのでした。カメラ好きの人には、私のカメラは見ていられない汚さだったみたい。
しばらくすると、申し訳なさそうに、もう一回カメラを貸して、と。手にはレンズを拭くクロス。埃だけではなく、レンズの手垢も気になったみたい。キレイに拭いてくれました。
彼は観光客ではなく香港在住のブラジル人で、スタンレーのレストランで働いていて、休みの日は写真を撮ったりしているそう。汚いカメラでごめんなさい、などと話していると、いつの間にか終点に着いていたようで、運転手さんが上がって来て降りるようにと。
夫も私も積極的に人に話しかける方ではないのですが、カメラという共通項(レベルは雲泥の差だけれど)のおかげで、ちょっとした旅の出会いがありました。
ちなみに撮りたかった写真はこちら。信号が青の時を狙って、夫に車が来ないか確認してもらいながら、ササっと撮影。
『香港トラムでぶらり女子旅 [ 池上千恵 ]』に、「全トラムルートで唯一、海へ向かって走行する姿をとらえることができます」と紹介されており、是非行ってみたかったのです。終点で降りた後、その先の線路をたどってぐるっと回って行けば、スーパー(ウエルカム)が見えます。その前の交差点がちょうど良いです。
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